キャッチコピーを頑張りすぎると「何者か」がわからなくなる
講師や著者、インストラクター、コンサルタントなど「個人の名前」で仕事をする人たちは
キャッチコピー的な自己紹介をすることがありますよね。
「◯◯の売上3年連続日本一」とか
「日本で唯一の△△職人」みたいな。
自分が何者なのかを明らかにして同業者と差別化するためには、キャッチコピーは絶対あった方がいい。
でもキャッチコピーを頑張りすぎると、かえって「何者なのか」がわかりにくくなる場合があります。
「2000人の小学生を難関中学に合格させ、家庭の事情で勉強できなかった子を偏差値40から70に上げ、ついでにオリンピック選手まで輩出した、学習指導のプロフェッショナルです」
・・・で、学校の教諭なの? 塾の講師? それとも自称教育評論家?
「受験のプロフェッショナル」では具体的に何の職業なのかわかりません。
もちろんビジネスモデル的に、一言でいいにくかったり一般的な枠に収まらなかったりすることもあるでしょうが、
自己紹介では「みんながわかるベタな肩書」を用いた方がいいですね。
それに、センテンスが長すぎるので
耳で聞いたときにわかりにくい文になっています。
「◯◯な△△です」の「◯◯な」という修飾部が多すぎるんです。
肩書を誰でもわかる言葉にして、センテンスを短く区切ると、こうなります。
「プロの家庭教師です。
2000人の小学生を難関中学に合格させてきました。
中には家庭の事情で勉強できなかったのに偏差値40から70にアップした子がいます。
オリンピック選手になった子もいます」
こっちの方が聞き取りやすいと思いますが、どうでしょう?
こちらの記事もどうぞ↓

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。