ご安全に!
「ご安全に!」という挨拶、好きなんです。
今年の1月、東京がメッチャ寒くて道路がカチンコチンに凍った日のこと。
都内の某メーカー様で研修が終わり、
真っ暗でツルッツルの夜道を帰ろうとしたとき、
研修担当の方が
「ご安全に!」
えっ、それって
本当に使われている挨拶だったの?!
朝ドラ「ひよっこ」でトランジスタ工場の人たちが言っていましたが、
製造業や建設業では実際に使われているんですね。
あのときの「ご安全に!」は沁みました。。。。
この真っ暗で道路凍結しまくりで超寒い東京の夜、
自分の「安全」を願ってくれる人がいるんだ!・・・みたいな。
あ、大げさですか?(笑)
「お気をつけて」はよく使われます。
でもリアルな事故って、自分が気をつけているだけでは防げないものです。
不意打ちを食らうこともあれば、
いくつもの原因が重なって避けられないこともあるでしょう。
だから製造業や建設業など、
危険と隣り合わせの現場では
自分が注意できる範囲に限られる「気をつけて」ではなく
結果丸ごとを指す「ご安全に」が使われるのかなあ、
なんて考えたりしました。
「ご安全に!」
いい挨拶ですよね。
とはいっても、
私からいきなり「ご安全に!」なんて言い出す勇気もないので、
製造業、建設業のみなさん、
もし私を見かけたら「ご安全に!」と声をかけて下さい。
私も「ご安全に!」と返しますから。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。