いま、リビングに
ルービックキューブが置いてありまして。
下の2段は揃ったのですが、
最後の1段ができない。。。
子どもの頃は1分20秒でできたんですけどね。
動かし方を思い出すというより、
ここから先は自分で解き方を発見しようと粘っています。
6年生のとき、日本にルービックキューブが上陸しました。
父が東京出張でお土産に買ってきてくれたのですが、
(ついでにマニュアルまで、どこかでコピーしていました)
八戸ではまだ流行っていない。売ってない(笑)
当時は情報もモノも伝わるのが遅かったんです。
なので、学校で流行り始めた頃には
6面完成できるのは私だけという一人勝ち状態でした(笑)
ある日、チャイムが鳴ると、
担任の先生がルービックキューブをカチャカチャやりながら教室に入ってきたんですよ。
「これさあ、どうなってんだ?
誰かできる人いる?」
「ボクできますよ。早いっすよ」
と、先生の目の前でチャチャッと完成させました。
「鋭智、おまえすごいな!
どうやんの? 教えてくれない?
千円払うからさ!」
クラスには自習させているあいだ、先生にやり方を教えました。
親父がコピーしてきたマニュアルの通りに図まで描いてあげました。
そして、約束通り千円ゲット!
これが人生で初めて「自分でお金を稼いだ瞬間」でした。
「ノウハウを人に教えると、お金になる」ということを知った瞬間でもあります。
いまだったらヤフーニュースが大騒ぎするかもしれませんが(笑)
(この先生、このあと海外の日本人学校の校長を歴任されて既に定年を迎えたはずなので、時効ですよ時効)
ただですね、この件についてはちょっと後悔があるんです。
あのとき千円もらって先生に教えたルービックキューブの攻略法、
自分で考えたわけではなく、親父がコピーしてきたマニュアルなんですよね。
なんか、他人のネタをパクってお金を稼いだような罪悪感。。。
この反動でしょうかね?
セミナーでも執筆でも「オリジナルのコンテンツ」にこだわってしまうのは。
せめて、子どもの前では
自力で攻略法を見つけて
6面そろえるパパでありたいものです。
合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。