「〜ではないですけど」という口癖の人って、気になります。
「休日は、家族サービスではないですけど、みんなでドライブとか行きます」
それ、家族サービスですよね?
「うちの会社、ミスすると始末書じゃないですけど、一筆書かされます」
明らかに始末書です。
「ジョギング始めてから、若返ったじゃないですけど、調子いいんです」
若返った気分でしょ?
【ではない】(連語)否定の判断を表す。
否定の「ではない」に逆接の「けど」がついて二重否定みたいになってるんですね。
気持ちはわかります。
強い表現をしたいけれど、断言する勇気がないからぼかしてしまう。
でもビジネスでは、否定だか肯定だかはっきりしない言い方はアウトです。
「大事なことをぼかす癖のある人」という印象を与えます。
「いつか『聞いてないよ』系のトラブルを引き起こす人」と警戒されます。
「〜ではないですけど」という前置きをやめてみましょう。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.6.1 Vol.1008>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。