回りくどい言い方をする人は嫌いです。
「君、どこ受けるの?」
「えっと、あの、六大学の・・・一番上です」
偏差値とかの括りじゃないんですね。野球連盟なんだ(調べて初めて知りました)
早稲田、法政、明治、慶應、立教、東大。
この並びで「一番上」は・・・東大?慶應? 人によりますね。
「君にとっての六大学の一番上って、どこなの? はっきり言え」
「わ、早稲田です」
自分の成績で「早稲田」というのは気が引けたのかもしれませんし、
まわりから「ブランド志向」みたいに思われるのを気にしたのかもしれませんが、
そんな18歳の繊細な心理なんて知ったこっちゃありません。
話すときは固有名詞と数字でハッキリと!
社会人のルールです。
冒頭のやり取りなんて、最初から「早稲田受けます」と答えたら一瞬なのに
2倍の時間がかかっていますからね。
会社だったら「電話代が2倍かかる男」です。
国語教育というと「読解力」に注目されがちですが、
実はこういう「ちょっとした受け答え」こそ
社会人になってから成果や評価に直結する「稼げる国語力」です。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.5.15 Vol.0991>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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