「上司に『論理的じゃない』とよく叱られるんですぅ・・・」
よくいただくご相談です。
でも、これにアドバイスするのって難しいんですよ。
「論理的じゃない」というのが何を指すのかが、人によってバラバラなので。
- 「要点を最初に言ってくれない」のを「論理的じゃない」と呼んでいる場合もあれば
- 「書き方が箇条書きではなく散文的」なのを指していることもあるし、
- 「とにかくすごいんです!」と形容詞や主観表現ばかりなのにイラツイているのかもしれない。
- 「なぜそっちに注目するんや?」と相手の予想とずれているのかもしれない。
- 「原因と結果がかみあっていない」というのはかなりレベルの高い指摘です。
人によって、ケースによって定義がバラバラです。
「おまえは論理的じゃない!」と叱られて途方に暮れているなら、
それはあなたのせいではありません。
「非論理的」を定義せず、雰囲気で言ってる上司が悪い(笑)
「すみません、勉強してきますぅ」と引き下がるのではなく、
「何が足りないですか?」と聞き返しましょう。
・・・いや、ストレートに聞いたら怒られそうですね(笑)
聞きにくい質問は二択にしましょう。
「話す順番が悪いんですか? それとも形容詞が多いからですか?」
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2022.2.8 Vol.1260>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。