【頭痛が痛い】「ご紹介した製品について、ご紹介させてください」に潜む現場と上司の認識ギャップ
「本日ご紹介した製品について、改めてご紹介させていただきたく存じます」
本日紹介したのは・・・何だったの?
「意味はわかるけどイケてない文」に見られる原因で一番多いのが
言葉のダブリです。
「頭痛が痛い」「馬に乗馬する」の類ですね。
ただ、これは国語力だけの問題ではありません。
ビジネスメールで言葉のダブリがあるときというのは
書き手が迷っていたり、考えが定まっていないときです。
ていうか、このメールを送ってどうしたいんだっけ?
「次の面会につなげる・・・ですか?」
面会してどうするの?
「製品の説明をする」
説明してどうするの?
「興味をもってもらう」
興味をもってもらってどうするの?
「えーと・・・あ、買ってもらう?」
それを最初に考えようよ!(笑)
「買ってもらう」がゴールであれば、
そのために何の情報がまだ足りないかがはっきりします。
「本日ご紹介した製品の、料金プランについてご説明したく存じます」とか
「御社に合わせたカスタマイズについてご提案いたします」とか
「改めてご紹介」以外のバリエーションが出てくるはずです。
このように「ゴールを見失っている営業」は若手社員にはよくあることです。
上司が「今週はアポイント何件」とか言いすぎると、
現場は「アポを取ることがゴール」になってしまうんですね。
「まさかww」と思うかもしれませんが、若手社員の研修をやっているとよく見かけます。
仕事のゴールが部下に正しく伝わっているか、確認してみましょう。
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<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2022.1.21 Vol.1242>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は企業研修講師としてビジネスパーソンにロジカルシンキング、ロジカルライティングを指導。合同会社ロジカルライティング研究室代表。