「ポイントは3つあります(ドヤッ)」
意識高い系のビジネスマンがよく使う話法ですが、
ただ3つ並べればいいってものでもないんですよね。
NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で、
これを可愛らしく揶揄する話がありました。
※この回を実況中継しているブログはこちら→https://amba.to/2AcBsgp
番組の途中の「ガラピコぷ~」というコーナーです。
ガラピコというロボットと、チョロミー、ムームーという動物っぽいキャラクターの3人が
海に行くか山に行くか相談を始めました。
そこでガラピコが森を推します。
「理由は3つある!
1 森には観察するものがいっぱいあるから
2 かくれんぼやボール遊びが出来るから
3 わたくしは森が好きだから」
これに対しチョロミーは海を推します。
「理由は3つある!
1 広いから
2 大きいから
3 チョロミーが行きたいから」
結局、ムームーの提案で広場に行くことになりました。
しかし、広場で何をして遊ぶのかで意見が分かれます。
かくれんぼをしたいガラピコ。
「理由は3つある!
1 ここには隠れる場所があるから
2 かくれんぼは隠れてドキドキ見つけてワクワク楽しいから
3 わたくしはかくれんぼが好きだから」
これに対し、なわとびをしたいチョロミー。
「理由は3つある!
1 楽しいから
2 楽しいから!
3 楽しいから!!」
議論は噛み合いません。平行線をたどります。
ここで、ムームーがボール遊びを提案しました。
「理由は3つある。
1 かくれんぼだとチョロミーがつまらないから
2 縄跳びだとガラピコがつまらないから
3 ボール遊びだと3人とも仲良く遊べるから」
みんな仲良くボール遊びを始めて、おしまい♪
案外、大人でもガラピコとチョロミーのような議論をしていたり、
「ポイントは3つ」とか言いながら客観的な根拠になっていなかったり、
ありますねえ(笑)
問題解決型ディベートというか、
コンフリクト(葛藤、対立)への対処法というか。
「おかあさんといっしょ」、侮れません。
ちなみに、ポイントを3つ並べるときは
1と逆の観点で2、1&2とは逆の観点で3
つまり
(1⇔2)⇔3
の関係になるように分けると、いかにもロジカルに並べた感じになります。
最後のムームーの発言はこうなっていましたね。
(「逆」を表す適切な記号がないので、便宜的に⇔を使いました)
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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