我が家には
逆さに伏せると富士山に見えるどんぶりがあります。
洗い物を手伝っていた上の子(7歳)がそれに気づいて
「このどんぶり、富士山がモチーフなの?」
いま「モチーフ」って言った?!
どこでそんな言葉覚えんの?
「テーマ」と「モチーフ」。
テーマとは、作品全体を通して伝えたいメッセージ。
モチーフとは、そのメッセージを表現するための小ネタ。
売れる作品はこの区別がはっきりしています。
売れない作品・・・というか作品としてまとまらない企画は
テーマとモチーフがごっちゃになっていることが多いですね。
「面白い収納テクニックが100個もあるんですよ!」
その収納ネタ100個を通して、読者にどうなってほしいの???
こんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』が大ヒットしたのは
「片づけ」がモチーフに過ぎず、
テーマは「生き方を見直す」だからです。
映画『トイ・ストーリー』の場合、
「おもちゃ」はモチーフに過ぎず、
テーマは「捨てられる悲しみ」です。
同じ「海賊」モチーフの作品でも
『ワンピース』のテーマは「仲間』、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマは「父と息子」です。
NHKの朝ドラは
陶芸だったりアニメーションだったりインスタントラーメンだったりと
モチーフはいろいろですが、
一貫したテーマは「女性の生き方」ですね。
モチーフだけでは薄っぺらいネタ集で終わってしまう。
テーマだけ直接叫んでも説教くさくなってしまう。
面白いモチーフの裏に
深いテーマがある。
企画で行き詰まったらヒントにしてみてください。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.3.11 Vol.0561>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。