新刊「小論文のオキテPRO」の初校ゲラが届きました。
ゲラというのは印刷見本のことです。
「ガレー船」が由来らしいですよ。
昔、地中海にはガレー船という軍艦がありました。
何十本もの櫂(オール)がムカデのように出ていて、これを数百人もの兵士が漕ぐわけです。
そのパワーで敵船に突っ込む!!
のちに、活版印刷が発明されると
金属製の活字を1文字ずつ並べて枠箱に固定した「組版」を
ガレー船の中に漕ぎ手がぎっしり並んだ状態に見立て、「galley proof」と呼ぶようになりました。
この組版で刷ったものが「ゲラ刷り」です。
このゲラが届いて、1回目の校正をする作業を「初校」といいます。
この段階では誤字脱字より、レイアウトの修正が多いですね。
見開きに収まるように書いても、見出しをつけたりするとページからはみ出たりするので、
結構シッチャカメッチャカな状態で印刷されてきます(笑)
ガレー船の中の兵士たち、これでは漕げない戦えない!
そこを巧く字数調整してスッキリさせる作業を、私は編集者まかせにせず自分でやりますね。
「このページ削ろう」とか「ここに1ページ書き足そう」なんてことにもなります。
(むしろ雑な原稿を出して「初校で直せばいっか♪テヘッ」みたいな著者は私だけじゃないと思う)
それぞれの「ページ兵団」「章連隊」を整えて、最強の軍艦を作ろうと思います。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.3.20 Vol.0935>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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