【古文文法じゃないよ】「女子のめんどくささ」の正体が「疑問形の二重の用法」だったりする件
コミュニケーションの研修で必ず話すのが
「疑問形には『質問』と『反語』の2つがある」
という話です。
反語というのは、疑問形を使って否定する話し方です。
「そんなことあるだろうか?(いや、あるわけない)」
学校では古文の現代語訳で習いますね。
でもこれ、古文どころか現代人の人間関係をギクシャクさせる「地雷言葉」なんです。
「いまの発表ですが、◯◯の場合はどうなるんですか?」「上司の発表を批判するとは生意気な!」
「頼んでた資料、いつできるの?」「(やばい、急かされてる!)すみません、いますぐやります・・・」
「なんで1位を目指さなきゃだめなんですか?」「2位でもいいとか言ってるよ、こいつ」
「質問」しているだけなのに、相手は「否定」されたと勘違いしてしまうんですね。
うちの子のお友だちの間でも、まったく同じやり取りがありました。
3年生になると集団下校ではなくなるんですが、この辺は物騒なのでママたちが「なるべくみんなと一緒に帰らせよう」と決めていました。
すると、そのことを知らなかったAちゃんが
Aちゃん「なんでこのグループで帰らなきゃいけないの?」
Bちゃん「私たちと帰るのが嫌なの? だったら別にいっしょに来なくてもいいよ!」
Aちゃん「そんな言い方しなくても・・・」
Bちゃん「ふん!」
めんどくせー(笑)
でも、こういう「女子のめんどくささ」の一部は
「疑問形の紛らわしさ」が原因だったりするわけです。
・疑問形には質問と反語がある。
・相手の疑問形を勝手に反語と決めつけてはいけない。
・質問と受け取ってバカ正直に答えを返すべし。
研修やビジネスセミナーで話すと「初めて聞いた」とよく言われます。
小学校の国語で教えてくれたらいいのに。。。
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シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。