下の子(1年生)は計算カードでたし算に8分かかったりしています。
しょうがないので「式と答えを読むだけでいいよ」といったら
「それってチートじゃない?カンニングじゃない?」
変なところで真面目だなあ!(笑)
早い子は「6たす3は9」ということを「知って」いて答えるんですが、
真面目なので毎回、頭の中で6と3を足してるんですね。そりゃ8分かかるって。
中学校で「数学0点」という子を何人も見てきましたが、みんな真面目な子でした。
真面目すぎて、一から考え始めちゃうんですよ。
面積の問題でも、4か所の扇形をくっつけて円にすればいいのに
円の面積を4で割る作業を4か所やるんですよ! その間に計算を間違えたり時間切れになったり。
そういう子には数学をくり返し教えてもダメです。
「ズルしてもいいんだよ」というマインドセットが必要です。
クラスの子たちが1~2分でタイムを競っているときに、うちの子だけ8分。
それでも私が呑気に笑っていられるのは、優秀な数学の先生で「子ども時代は算数できなかった」という人を何人も知っているからです。
話を聞いてみると、「5年生のとき、体育館にイスを並べる手伝いをしていて『かけ算』が理解できた」とか、個人的なきっかけがあるんですよ。
うちの子にとって「そのとき」がいつなのかはわかりませんが、
かけっこもビリで計算もビリというのはかわいそうなので、
まずは「チートもオッケー」というマインドセットから始めたいと思います。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.8.12 Vol.1080>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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