子どもが幼稚園からDVDをもらってきました。
「ポケモンのうたDVD」
幼稚園を通して試供品を配るというのはよくあります。
それにしてもこのDVD、
市販品ではなさそうで、
紙のパッケージには映画の宣伝とかもなく、歌詞しか書いてないんです。
何のために配ってるんだろう?
と思いつつDVDを観はじめたら、
これが、とても巧みな構成のコンテンツだったんですよ。
「1 イーブイえかきうた」から始まり、
「2 イーブイマーチ」でお姉さんがイーブイと一緒に踊ります。
えかきうたって、親も見てしまうんです。
子どもに「イーブイ描いて」とか突然せがまれるので。
さらに、アニメに興味のないお父さんを
可愛いお姉さんのダンスで引き込みます。
「3 ピカチュウのうた」
これは定番ですね。初期のポケモンを知っている親世代はホッとします。
手を動かせる、一緒に踊れる、ホッとする。
これで親子ともども、つかみはオッケーです。
そして中盤、いろんなポケモンの歌が続きます。
「4 I LOVE コイキング」=昭和歌謡風
「6 どないやねん ヤドン」=レゲエ
私はこの2曲にハマりましたね。
絵も歌もゆる~い感じが好きです。
「7 よなよなゲンガー」=ちょっとホラー風
「9 ぼくらのヒトデマン」=野球の応援歌風
下の子は「ヒトデマンかっこいい」とか言って絵を描き始めました。
歌だけで、おはなしは一切ないんですが、
かわいい!
ウケる!
キモカワ(笑)!
カッコイイ!
など、感情をあちこちに引っ張られるんですよ。
観ていて聴いていて、飽きません。
すると再び
「10 イーブイえかきうた YouTuberバージョン」
今度は大人から子どもまで、
みんなで巨大な筆でイーブイを描くイベント的な映像です。
そんな、リアルな人間がワイワイ楽しんでいる風景の直後に
「11 ポケモンカードゲーム ルールソング」
商品キターーーーーー!!(笑)
しかもゲームの説明も歌になっていて聞きやすい!
五感で親子もろともつかんで、
感情をあちこち揺さぶって、
リアルに引き戻してから
商品を見せる。
まるで
セールスライティングの構成そのものじゃないですか!!
ほらほら、下の子が「ぼく、このゲームほしい」って言い出しましたよ。
長い文章だと途中で読むのやめちゃうということもありますが、
歌なので最後まで聴いてしまうんです。
理屈じゃない分、ダイレクトに感情をつかまれるんです。
「このDVDすごいね!!
勉強になる!!
パパこれ気に入った!!」
子どもたちとは違う意味で、大はしゃぎしてしまいました。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。