文章を書くときの「癖」って、ありますね。
私が添削をしていてよく目にするのは、「前置きを書いてしまう癖」です。
本題はエッジの立った内容なのに、そのまえに
「◯◯というと、みなさんは何を思い浮かべますか?」とか
「私が△△に興味を持ったきっかけは大学時代・・・」みたいに
わざわざエッジを丸くしようとしてしまう。
でもエッジの立たない前置きでは、そのあとを読んでもらえません。
前置きを省いて、いきなり本題から書き始めてみましょう。
案外読めるものですよ。
オードブルもなく、いきなりステーキが出てくる店も流行ったじゃないですか。
前置きが悪いという話ではありません。
必要性がないのに、「癖」で前置きを書いちゃいけないという話です。
ギターにも「手癖フレーズ」というのがあります。
メロディー考えなくても、慣れた指の動きだけでそれっぽく弾けちゃうんですよ。
何の感動も面白みもない、マンネリな演奏になりますが。
鬼滅の刃でも、刀鍛冶の小鉄くんが炭治郎に説教する場面がありました。
「癖で動いてるんですよ 炭治郎さんアナタ 相手の動きを見てから判断して動いてるんじゃないんだ だから駄目なんですよ わかります? 要は基礎がなってない 本当に今までよく生きてこられましたね鬼殺隊で」
まずは自分の「癖」を捨ててみましょう。
手っ取り早いのは自分の癖の「逆」をやることです。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.9.6 Vol.1105>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。