小論文といえば「環境問題について」のような短文型の出題をイメージする人が多いかもしれませんが、
実際は「◯◯について」という出題は少ないんです。
「資料1~3を読んで・・・」という形式の方が多いですね。
・・・とは私もよく言っていたんですが、
実際どのくらい少ないの?
調べてみました。
旺文社の「全国大学小論文入試出題内容5か年ダイジェスト」で。
いやもう、440ページ数えまくりましたよ。
国公立126大学で2019年に出題された全学部の出題は1024問。
そのうち短文型の出題はたった53問。5%でした。
一番多いのが、文章を読まされるタイプで733問、72%。
グラフなどの図表のみ、または図表と文章というのが238問、23%です。
実際に数えてみたのは初めてですが、
5%しかなかったとは!
95%の問題は文章や資料から「出題者が示唆する問題点」を読み取ることが第1のステップになります。
「◯◯について」というお題で「自由に持論を展開する練習」なんかやっていても、ほぼ通用しないってことですね。
何事も、数えてみるって大事です。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.8.10 Vol.1078>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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