外国人を雇うときこそ、日本人スタッフの「日本語」を正そう
「外の荷物、Aだったら中に入れといて」
30分後、
Bの荷物をどうしていいかわからず右往左往しているバイト君がいるものです(笑)
「Aだったら中に入れといて。Bだったら倉庫に持っていって」なら大丈夫。
「もしAならば」は「もしBならば」とセットで指示しないと完結しないんです。
(話を半分しか聞けない従業員も多いので、紙に書いて渡すのが安全です)
「察してよ」「ちょっと考えればわかるでしょ」「空気読め」は通用しないんです。
「ゆとり世代」「スマホ世代」、そのうち「2000年代生まれ」の部下がやってきます。
バイトや派遣など「外部の人」は職場の固有ルールを知りません。
さらに、
これから外国人労働者がどんどん増えてきます。
相手の知識や理解力に頼らない、
正しく伝わる説明の仕方。
ロジカル・コミュニケーションというやつです。
部下を持つ方は一度きちんと学んでおくべきです。
次々入ってくるスマホ世代や派遣社員や外国人をいちいち教育するのはきりがありません。
でも上司が上手く指示を出せば、
そもそも部下を教育する必要がないんです。
外国人を雇うからといって
中国語のマニュアルを作ろうとか
社員に英語を学ばせようとか
まあ、それも悪くはないですが、
その前に、日本人スタッフが「日本語」を正すこと、
ロジカル・コミュニケーションを身につけることが大事です。
指示が曖昧な日本語を直訳しても
曖昧な外国語のマニュアルが出来上がるだけですからね(笑)

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。