チョーク芸者。
何のことかわかります?
予備校講師の蔑称(2ちゃんねる用語)です。
黒板を使って生徒を楽しませるだけの仕事
みたいな意味ですかね。
ある意味当たっていて反論できないんですが(笑)
代ゼミを辞めて社会人教育に転身して4年になりますが、
ずっとこの「元代ゼミ講師」がコンプレックスだったんです。
教育産業出身という畑違いなところとか、
口先だけで中身がなさそうに思われるんじゃないかとか。
初めての企業研修の仕事で、エージェントの方に「話し方が予備校講師くさい」と指摘されたのもグサッときましたね。
なのでプロフィールや自己紹介でも「元代ゼミ講師」の色をなんとか薄めようとしてきたものの、
キャリアの大半を費やしてきたものは簡単には消せないんですよね。
著者としての代表作も参考書(小論文のオキテ55)だし。
そんなわけで、元代ゼミ講師という自分の出自でずいぶん悩んできました。
でも、
最近、
つい最近、
ふっきれたんですよ。
ああそうさ! 俺はチョーク芸者さ。
(いまは落ちぶれたけど)昔は業界最大手で
カリスマ講師ブームを作った代々木ゼミナールの出身さ。
(ちなみに東進ハイスクールの「カリスマ講師」は大半が代ゼミからの移籍組)
話芸とパフォーマンスだけは天下一品と
半分けなされ半分賞賛されていた代々木ゼミナールの出身さ。
その元代ゼミ講師が
ロジカルシンキング、ロジカルライティングの講義をやったら
どんなに面白いことになるか、見せてやろうじゃねえか!!
そう言えるようになって、スーッと心が楽になりました。
いままでコンプレックスだった「元代ゼミ講師」が、
駿台、河合塾からはバカにされていた「チョーク芸者」の話芸が、
エリート揃いのロジカルシンキング業界では
他にないポジションだったようです。
結局、あれだけ避けていた原点に戻ってきてしまいました(苦笑)
もっとも、いまはチョークではなく「パワポ芸者」ですけどね。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。