興味があって質問したのに「先輩に楯突いた」みたいな空気になってしまう問題の回避法
新入社員の女性からご相談をいただきました。
「自分は純粋に興味があって質問したのに、
『何で◯◯にするんですか?』と聞いたら、
新人が先輩に楯突いたみたいな空気になっちゃって・・・」
あります。
疑問形が「反語(否定)」と誤解されるケース。
反語というのは古文の時間に出てきた、あれです。
「〜だろうか(いや、そうではない)」
否定の意図だけど、言葉の上では疑問形を使っているわけです。
でも紛らわしいことに、
その疑問形の意図が「質問」なのか「反語」なのか
見た目では区別がつかないんです。
聞いた側が文脈や言い方を手がかりに推測するしかないんです。
だから50%の確率で誤解されるんです。
この手の誤解を避けるためには
「疑問形だけで終わらない」
という工夫が有効です。
上の例でいうと、
「何で◯◯にしたんですか?
私、そこに興味があるんですけど」
というポジティブな一言を添えると安全ですね。
学校では古文の訳し方として教えられる「疑問形=反語」ですが、
現代でも人間関係をギクシャクさせる地雷です。
使い方には気をつけましょう。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。