セミナーを受講したとき、
「では最後に質問ありませんか?」という時間になると、緊張します。
質問をコンパクトに話すって、意外と難しいんですよ。
講義で理解したことというのは一般論。
でも受講者が個人的に相談したいことは特定のケース。
その状況を説明した上で、「この場合の対処法はないですか?」なんて聞きたいわけです。
個人的に会ったときとか、1時間のコンサル料を払っているなら長々と説明していいんでしょうが、
セミナー中の質疑応答は他の受講者も手を挙げる順番を待っているわけです。
無駄に時間を奪っちゃいけない!とか焦るんですよね(笑)
ときどき、手を挙げたのに質問がよくわからない人がいます。
「私はこういう仕事なんですけど、さっきこんなお話をうかがいましたけど、こういうケースがあって、でもこうかな?って考えたりして、さっきのお話でなるほどって思ったんですが、やっぱりこうじゃないですか? そのときはあれかなあって思うんです。。。」
で? 質問は何やねん?!
周りの受講者をイライラさせます。こういう人、どこのセミナーでもよく見かけますね。
他の受講者もセミナー料金払って質問する権利を持っています。会場を借りるのにも時間で料金がかかっています。
「時間泥棒」では済まないんですよ。
でも笑ってばかりもいられません。うっかりすると自分もそんな話し方になりがちです(汗)
こういうときは、
センテンスを「主語+述語。」で区切りましょう。
「◯◯の場合の対応についてご質問します。(←最初に要点)
これこれの業種でこういう状況が発生します。(←ここ、コンパクトに)
そのときAの対応をすべきかBの対応をすべきか迷います。(←自分ではどこまで考えたのか)
どうするべきだと思われますか?」
いわゆる「PREP法」に近いですね。
(Point→Reason→Example→Pointの順で話すこと)
特に2行目の状況説明をいかにコンパクトにできるかが勝負です。
質問を求められて手を挙げて、当てられてから考え始めていたら遅いんです。
普段困っていることなんだから、
セミナーを受ける前に言葉をまとめておけばいいんですよね(笑)
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.11.8 Vol.0803>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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