若手芸能人がトラブルを起こすと必ず出てくるのが
「あいつは天狗になっていた」という証言。
でも、若くして抜擢された人が勘違いするというのは
芸能界に限らず、あるあるじゃないでしょうか。
代ゼミも天狗集団でした(笑)
「本人の未熟さ」とか「親の育て方」もあるのかもしれませんが、
組織の中にも「天狗を生む構造」があったりするものです。
一人のスターに仕事が集中するのには理由が2つ考えられます。
1 本人の実力がすごい
2 組織が失敗を恐れている
組織に余裕がなくなると、失敗を恐れるので
「未知の可能性」に賭けるより「最近手柄を立てた人」を選びたくなります。
すると次も、「打席に立ったことのない人」よりは「最近打席に立って失敗しなかった人」を選びます。
こうして、目立つ仕事が特定の人に集中していくスパイラルが出来上がるわけです。
売れっ子はますます売れっ子に、そうじゃない人にはずっと日が当たらない。。。
そもそもは「失敗したくない」という大人の事情にすぎないのに、
本人は「俺の実力が評価された」「俺、あいつらよりスゲー☆」とか思っちゃうんですね。
天狗になってから説教して鼻を折ろうとしても、
本人が「抜擢された理由」を勘違いしているあいだは治りません。
抜擢の理由を正しく伝えてあげましょう。
「君を選んだのはね、他の子の実力をね、試す余裕がなかったからだよ。それだけ♪」
ていうか、
失敗する余裕のない組織の体制を見直す方が重要事項かもしれませんが。。。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.11.7 Vol.0802>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。