著者やセミナー講師は「プロフィール」というものを作ります。
これがまた、奥の深いものなんですよ。
限られた字数の中で
1 同業者(ライバル)と何が違うのか
2 それを裏付ける実績
3 相手にどんなメリットを与えられるのか
この3点を伝えないといけません。
学歴や職歴を時系列で並べただけじゃダメなんですね。
「あなたをキラキラさせるドリーム・コンシェルジュ」みたいなキャッチコピーに走ってもダメなんです。
「趣味は読書とスキーです」・・・お見合いか?
最初は誰しも上記3点をパッと言えないものです。
「そんなもの、私には何もない」と言っちゃいます。
でも、仕事で何かうまくいったことがあるなら、
必ず「1差別化 2実績 3メリット」があるはずなんですよ。
それを自覚していないだけです。
ときどき出版や起業を目指す人のプロフィールの添削というかご相談に乗りますが、
まずは箇条書き、メモ書きで構わないので
これまでの情報を全部出し切るところから始めます。
小さいことも、恥をかいたことも全部。
どこにお宝が眠っているか、本人はわかりませんから。
一通り情報が出た時点で
「それって、ライバルと何が違うの?」とか
「それを裏付ける数字は?」とか
「それやって、誰が喜ぶの?」とか
失礼な質問(笑)をたくさんしていきます。
そんなやりとりをしているうちに
宇宙でただ一点しかない、自分の立ち位置が見えてくるんです。
これができると、
同業者たちの中から選ばれるようになります。
得意な仕事が回ってくるようになります。
自分を必要としてくれるお客さんが集まってきます。
自分を高く売ることができます。
なので、著者や講師に限った話じゃないですね。
サラリーマンも自営業者も就活生も婚活する人も、
プロフィールを作ったことのある人とない人では
圧倒的な差がつくと思いますよ。
これからみなさん「2020年の目標」とか考えると思いますが、
お正月のノリで適当なことを思いつくよりも
プロフィールを作ってみた方が
実現可能で一番勝てる目標につながるんじゃないかと思います。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.12.21 Vol.0480>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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