【愛国心じゃなかった】必修化された道徳の内容が、現代文の読解問題に近かった件
上の子(3年生)が一番好きな科目は
「道徳」だそうです。
へ? 道徳が好き?
大人に価値観を押し付けられるのが大嫌いだった私からすると理解不能なんですが・・・
道徳って何やるの?
「お話を読んで、ここでの主人公の気持ちとかを書いて、発表するの」
何それ? 国語じゃん。
国語も評論(説明文)と小説(物語)に分かれていて、
小説の方は「ここでの人物の気持ち」が出題されます。
何がきっかけで、どんな理由で、どういう気持に変わったのか。
AさんとBさんの気持ちはどうすれ違っているのか、それはなぜなのか。などなど。
国語の場合は「ここでのAさんの気持ち」 が一義的に決まるように、作者はいろんな描写や伏線をはっきり書いています。
それらをちゃんと読めばAさんの気持ちは正しく理解できるし、
その辺を読み飛ばす雑な人が「人の気持なんてわかるわけねーじゃん」とキレるわけですね(笑)
上の子の話を聞く限り、道徳ではそこまで厳密に考察するわけではなく、
自分がその立場だったら、みたいな理由で人物の気持ちを自由に推測させているようです。
なかなかいい授業だと思います。
「他人の気持ちは自分とは違う」というのが人間関係の大前提ですからね。
安倍政権が言い出した「道徳必修化」なので、
てっきり愛国心とか植え付けるのかと思っていましたよ(笑)
「特別の教科となった道徳、以前とどこが変わったのか」(日本教育新聞)
「パパは道徳好きだった?」
「道徳は好きじゃなかったけど・・・・人物の気持ちとかのやつなら仕事で教えてたよ、20年くらい。テストの問題まで作ってた」
「えーーー!? プロじゃん! 教えて教えて!」
いやいや、教わらないで自分で考えろ。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.5.28 Vol.1004>
