毎年、『小論文のオキテ55』はセンター試験の直後から売れ行きが伸びます。
センターの結果によって志望校が変わるので
急に小論文が必要になる受験生が多いんですよ。
もしそんな受験生を見かけたら、
『小論文のオキテ55』と『無敵の論文メソッド』のセット読みを勧めてください!
さて、私立医学部の小論文がここ20年で易化傾向にあるのに対し、
(「医師とは何か」みたいな「どうでもいいテーマ」の方がゲタを履かせやすくなるから、という説もありますが・笑)
国公立大学の小論文は全体的に難化傾向です。
資料が増えていますね。文章2つにグラフ3つ、とか。
「難しい」というより、「読むのが面倒くさい」(笑)
普段、大量の書類や文献を読む習慣がないと、ここで脱落します。
でも逆に考えたら、量にめげなければ上位50%には入れるわけですよ。
なので、まずは資料の量に慣れましょう。答案を書くのはそのあとです。
赤本など過去問をゲットしたら、頑張って一通り読みます。
そのとき「これが出題意図かな」「こう書けばいいのかな」というアイデアが浮かぶでしょうが、
それはメモ程度に。まだ原稿用紙に向かわなくていいんですよ。
そのまま過去3年分を一気に読みます。
ほーら、何となく毎年共通のパターンが見えてきます。
敵のパターンが見えてくると、恐怖心がなくなってくるものです。
そして翌日、過去問3年分の通し読みをもう1周。
あーら不思議! 最初に読んだときには気づかなかったポイントが見つかります。
ここが大事なんです。
1回目は見落としが多いんです。量に圧倒されているし、資料相互の関係にも気づかないので。
3周目にもなると、かなり目が肥えてきますね。
「これが出題意図かなあ」という解釈も1周目とは変わっています。
さあ、答案を書くのはここからだ!
・・・・とまあ、以上は小論文の過去問の使い方でしたが、
これは大人が勉強するときも同じかもしれませんね。
最初に手にとった1冊をじっくり読み込むよりも、
関連書籍を広く数冊、3周読んでみる。
お試しください。
ちなみに、
大量の資料をちゃんと読むだけで勝てる、という話はこの本にも出てきます。
アメリカンサイズの分厚い契約書を
隅々までちゃんと読むだけで勝てることも多いそうで。
プロの弁護士でもちゃんと読まない人が多いというのも意外ですが、
人が「面倒くさい」と思うことを面倒だと思わない人には儲けのチャンスがあるんですね。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.1.20 Vol.0510>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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