夏休みといえば、読書感想文。
「あらすじで9割埋めて、残りは『感動しました』でお茶を濁す」という子も多いんじゃないでしょうか?
私も感想文は嫌いでした。
「なぜ他人に自分の心の内を見せなきゃいけないの? シベリアの収容所ですか? 人間の一番のプライバシーを義務のように晒させるなんて、あんた何様ですか?」
そんな私がおすすめする、読書感想文の書き方です。
【おすすめ1】「小論文のオキテ型」感想文
あらすじを写す必要はありません。冒頭で本の中の1か所だけ紹介すれば十分です。
そして前半「この部分の主人公の行動に対し、私はこんなことできない」という「自分自身の問題」を挙げて
後半「これからどうやって自分を変えていくか」という解決策を書く。
あるいは前半「この本が述べていることに対し、実際の社会はこうなっていない」という「社会の問題」を挙げて
後半「行政や企業や学校が何をするべきか」という解決策でもいいですね。
以前、6年生の子にこの書き方を教えたら、県のコンクールで金賞を取りました。
【おすすめ2】「自由研究型」感想文
以前話題になった中学生の自由研究があります。
「走れメロス」は走っていなかった!? 中学生が「メロスの全力を検証」した結果が見事に徒歩
「走れメロス」の記述からメロスの平均移動速度を算出したら、意外と全力で走っていなかった!というものです。
これは数学の自由研究のコンクールで入賞していますが、読書感想文としても提出できますね。
【おすすめ3】「こんな人におすすめ!型」感想文
「学校生活で、こんな悩みありますよね?
そんなあなたには主人公のこの台詞が刺さること間違いなし!
表紙がオシャレでインテリアにもなるので、電子より紙でぜひ♪」
共感させて、説明して、行動させる。
セールスライティングです。
「全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術」(ジョセフ・シュガーマン)
小論文と並んで、学校で教えるべき文章の書き方だと思います。
「感想文」だからといって、「感動しました」ばかりでは読む先生も飽きますよね。
思いついた社会の問題点、疑問に思った作者の設定ミス、友だちへの売り込み・・・
意表を突いた読書感想文で先生を楽しませてあげましょう。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.8.14 Vol.1082>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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