Facebookにちょっとモヤモヤする機能がありまして。
「いいね!」で選べる絵文字です。
昔ながらの親指を立てている「いいね!」
ハートマークの「超いいね!」
笑っている「うけるね」
驚いている「すごいね」
泣いている「悲しいね」
怒っている「ひどいね」
モヤモヤするのは
驚いている「すごいね」なんです。
旅先での絶景の写真なら「すごいね」でいいんですが、
「近所で事故がありました」という写真はどうしましょう?
事故現場の写真を見たら、驚きます。
でも、驚いた顔を選ぶと「すごいね」になってしまい、
火災を面白がっているようにも見えてしまう。
素晴らしいものに感動した驚きもあれば
ひどいものを見てショックを受ける驚きもあります。
顔文字だけならどちらにも使えますが、
そこに「すごいね」という言葉が入ると
意味合いが限定されてしまうわけです。
試しに、Facebookの設定を日本語から英語に変えてみました。
すると、
「いいね!」は「Like」
「超いいね!」は「Love」
「うけるね」は「Haha」
「すごいね」は「Wow」でした。
「Wow」なら、いい意味にも悪い意味にも使えます。
訳すなら「びっくり」の方がいいんじゃないでしょうかね?
もう一つ、Facebookのモヤモヤする機能が。
誰かのコメントに返信しようとすると、
自動でコメント欄の最初に相手の名前が表示されます。
誰に対する返信なのかがわかりやすいので、
恥ずかしい誤爆コメントを防ぐことができるんですが、
この相手の名前にそのまま続けて返信を書くと、
呼び捨てになるんですよ。
たとえば仮に、私が安倍総理にFacebookで返信するとしたら、
「@安倍晋三 やっぱそうっすよねww」
関係者の方々から怒られそうです。
あるいは仲良しの間柄だと誤解されそうです。
せめて日本語版では
「さん」くらいつけてくれると自然なんですけどね。
あ、自分で「さん」って書けばいいのか(笑)
Facebookも大きな会社なんですから、
日本語版ではもうちょっと日本語のコミュニケーションに合わせてくれても
いいんじゃないかと思います。
今日は国語の先生っぽいお話でした。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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