新入社員研修の休憩時間に、
研修全体を統括する担当者の方がやって来て、
「先生、受講生の態度に何か問題とかありませんか?」
「は? いえ、別に」
前日、一日の研修が終わったあと、別々の部屋で研修を受けていた仲間が集って
下の階で「どんちゃん騒ぎ」を始めて講師に怒られたとのことで(笑)
ちなみに今年の新卒は既に「ゆとりカリキュラム以降」の学年です。
「ゆとり」とか関係なく、いつの時代も変わらないんですよ。
私も昔はそっち側の人間だったので、人のこと叱れません。
(代ゼミでも30歳くらいまで、生徒といっしょに騒いでいて職員に叱られていましたから)
むしろ、若いうちは羽目外して叱られた方がいいですよね。
この経験値が増えると、「どこまではOKで、どこからがNGか」がわかるようになります。
いざというとき、ギリギリを攻める勘所が養われるんですよ。
学校でも「要領のいい奴」っていましたが、彼らは
「これ以上ふざけたら先生がブチ切れる」
「今日の先生は機嫌が悪いからおとなしくしておこう」
というギリギリのさじ加減が上手いんです。
で、要領の悪い子が
「みんなふざけてるから、ボクも」
と遅れてノコノコ出ていって
一匹だけ捕まる。。。
コンプライアンスだのクレーム対応だのと
守りに入りがちな世の中だからこそ、
「ギリギリを攻める肌感覚」を養うのは大事だと思います。
今週、一番価値のある研修を受けたのは
どんちゃん騒ぎで大目玉を食らった子たちかもしれません。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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