「元予備校講師だから、生徒を励ますの上手でしょ?」
と言われることがあります。
いやあ、あんまり励ましたことないんですよ(笑)
ていうか励ましのボキャブラリーを持ってない。。。
企業研修やビジネスセミナーでも、
「仕事のモチベーションを上げる」とか「やる気を高める」みたいな
自己啓発的なこと、私は言わないですね。
そういう熱血、苦手なので。
たしかに励ましの得意な講師の方がウケるんですが、
私の使命じゃないと思ってるんですよ。
私の仕事は「自己啓発」ではなく「問題解決」なので。
「やる気が出ない」ときというのは、
何か引っかかっている問題があるときです。
スキルが足りないとか、苦手な人がいるとか、そもそも業務に欠陥があるとか。
その問題を解決せずに
熱い言葉とか好きな音楽とか催眠術とかで「やる気」だけ高めても、
茨の道に向かって背中を押しているようなもんです。
背中押す前に、茨を刈り取る方法を教えるべきだと思うんです。
上司との会話の苦手ポイントを解決したり、
デスク周りの作業環境を改善したり、
あやふやだった業界の知識を学び直したり。
身の回りの「ちょっと嫌なこと」「モヤモヤすること」を一つ一つ改善すれば、
楽になるし、成果も出るし、
そうなれば自然とやる気になります。
モチベーションを上げるのは
催眠術ではなく問題解決です。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。