ロジカルコミュニケーション・コンサルタントの鈴木鋭智です。
「ロジカルコミュニケーション」とは「学校では教えてくれない「ビジネス国語」」です。
「必要性=それがないと困るケース」
「なぜ?=原因(過去)か目的(未来)か」
といった説明や受け答えの「型」に始まり、
「気分や憶測ではなく事実を取り上げる」
「心がけではなく仕組みに目を向ける」
といった思考の「型」まで。
言語というものが「他人への伝達」と「頭の中での思考」という2つの役割を持っているならば、言語を扱う科目も「伝達」と「思考」の両面におよぶ「はず」。
私、鈴木鋭智の書籍やセミナーが「コミュニケーション」と「問題解決」の2つを柱としているのも、この「言語は伝達と思考の道具」という両面性に由来します。
ところが、
日本の学校では国語の時間にこれらの「受け答え」や「思考法」についてまったく教えてくれません。
教えることといえば
古文の文法とか、
漢字や熟語とか、
文学史の知識とか、
いわゆる「教養」ばかり。
一見「思考力」に近そうな「読解力」も、
「傍線部と同じ意味の部分はどこか」を探すだけの「視力検査」だったりします(または「ウォーリーを探せ」)。
しかも、この「視力検査」さえパスすれば合格してしまうのが日本の大学入試。
本当は国立大二次試験の記述問題などは「受け答えの型」や「因果関係を考える能力」がないと完答できないようになっているのですが、
ほとんどの受験生が「視力検査レベルの不十分な解答」で合格しています(東大も同様です)。
なぜなら大学入試は「このレベルができなきゃダメ」という絶対評価ではなく、
「上位何人まで合格」という定員制(相対評価)だから。
しかし、社会人になってしまえば定員制はなくなります。
「説明が意味不明な営業マンだけど、10人中8位までは買ってあげる」とはいきません。
説明が伝わらなければ断られ、説明のできる営業マンに全部持っていかれます。
ビジネスは定員制でも相対評価でもないのです。
この「受け答え」や「思考法」が学校で教えられていないということは、
教育評論家的には憂慮すべき事態なのかもしれません。
でもビジネスパーソン的には大変ラッキーなことでもあります。
なぜなら、
ライバルもまだ教わっていないからです。
いまから出し抜くチャンスがあるとしたら、
学歴や学習歴のハンディを超える道があるとしたら、
それは受け答えと思考のスキルなのです。
学校では教えてくれない「ビジネス国語」。
その価値に気づいたら、さっさと学んでしまうことをお勧めします。
一度身につけたら一生得するスキルです。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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