夢の添削AI
今週末から東京都と特別区の職員採用試験が始まるため、
「駆け込み添削」の依頼がわんさか来ます。
代わりに添削やってくれるAIが欲しい。。。(笑)
多分これ、人工知能には無理な領域なんだと思います。
文法や言葉遣いのミスを直すくらいならWordでもやってくれます。
でも、「こういう変な表現になるのは、実はこれを書きたかったからでしょ?」という間違いの原因を指摘したり、
「第二段落の切り口を◯◯の立場に変えたら、第三段落の提案が活きるのに」という改善策の提案をしたりするのは
人工知能がいくら進歩しても、人間にしかできないようです。
文章の添削って、「間違い探し」ではなく「プロデュース」に近いですから。
いいアドバイスがひらめいた時は快感です。
「次の本でネタにしよう」という実利もあるし。
でも、アドバイスがひらめかないときもあるんです。私のせいなのか答案のせいなのか。。。
こういうときが苦しいので、「添削AIが欲しい」なんて夢に逃避したくなるんでしょうね(笑)
もっとも、その「ひらめかない原因」が見つかった時は、それはそれで快感。
むしろそっちの方が参考書のネタとしては有意義かも。
まあ、当面はAIじゃなくてもいいんですよね。
人間のスタッフを育てれば。
改善のアイデアがひらめく「プロデュース的添削」を再現性のあるメソッドにすればいいんですよ。
というわけで、半年分の答案を振り返りながら「ひらめきのメソッド化」に挑戦中です。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。