親が諭す「戦いの大義」とは関係なく、お風呂での喧嘩が丸く収まっていた件
6歳と4歳だと、しょっちゅうケンカになります。
このあいだもお風呂でオモチャの取り合いになりました。
オモチャといっても、恐竜の形の小さなスポンジです。
この恐竜が2つあって、上の子が一つを手にとったら下の子がそれを奪って独り占めしやがったと。
そのうちお互い叩き始めたので、「こらこら!叩くのはダメ!」と止めたのですが、
姉は弟が先に叩いたといい、弟は姉が先に叩いたといいます。
おまえら、藪の中か? 芥川龍之介か?
「つーかさあ、この恐竜そんなに大事? 喧嘩するほどのこと?」
「だってぇ・・・&#%$#’&*@(泣)」
いつも姉が先に半べそになります(笑)
「あのな、喧嘩するときは、
もっと大きな、大切なものを守るために戦うんだよ。
ウルトラマンはオモチャの取り合いで戦わないじゃん?
ウルトラマンは何のために戦ってる?」
「街をぶっ壊すため」
「ちがうーーー!w たしかに街はいつも壊れるけどさ!」
この時点で2人ともケラケラ笑い始めて、
何となくその場は収まりました。
が、
しばらくして
また取り合いが始まるんですよ。
パパ渾身の「戦いの大義」の話はまったく効き目がなかったようです。
ところが今度は下の子が
奪い取った恐竜を
透明なガムか何かの容器に入れて
お土産屋のウォータードームみたいなのを作ったんです。
「ジオラマ!」
え?
これ作るために恐竜2つ必要だったの?
これを見て上の子も
「だったら最初から言ってよ!
やりたいことは言わなきゃ伝わんないんだよ!」
今度はちゃんと収まりました。
これで今後もケンカのたびにうまく解決できる
・・・とも限らないでしょうが、
将来、他人とトラブルになったとき、
「子どもの頃、ああやって解決したことあったな」と
処世のヒントにでもなれば幸いだと思います。
で、パパ渾身の「戦いの大義」の話はどうなった?
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.5.17 Vol.0262より>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。