相手に好き勝手しゃべらせているようで、実はこちらのシナリオ通りに「誘導」するという手品をよく使っている件
社内研修の講師をしている方に相談されました。
「パワポのスライドも作って、リハーサルもやってるのに、
本番で時間通りに終わったためしがないんです。
受講者に質問すると、いろんな答えが来るでしょ?
それに答えていくと、どんどん脱線して収拾がつかなくなるんですよ」
わかる〜(笑)
予定通りにキッチリやるか、
一期一会のアドリブか。
どっちも大事です。
できれば両立させたい。
そういうときは、
想定の範囲内で答えてくれるように「誘導」するといいですね。
たとえば「AとBなら、どっち?」みたいな二択にするとか。
こんな誘導もあります。
新入社員の研修や学生への講義で、
「『意見』を求められたら、何を言えばいいと思う?」
という質問をするんですが、
そのとき「ある仕草」をすると、
ほぼ全員が同じ答えを返してくれるんですよ。
講師のジェスチャーに騙されてる(笑)
その誘導された答えを受けて、
「ほら、みんなもそう思ったでしょ?
でも実は違うんです!」
といって本題に入るわけです。
受講者の好き勝手な答えに応じているように見えながら、
講師のシナリオ通りに話を進めることができるんですね。
私がどんな仕草をしているかは秘密なんですが、
この本にかなり影響を受けたことは白状しておきます。
『マジシャンだけが知っている最強の心理戦略』(スティーブ・コーエン)
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<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.11.14 Vol.0443>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は企業研修講師としてビジネスパーソンにロジカルシンキング、ロジカルライティングを指導。合同会社ロジカルライティング研究室代表。