先日、子どもの作文に親が口をはさむなという話を書きました。
子どもの表現を潰しちゃうからなんですが、
教える側としても面倒くさいんですね(笑)
「君、俺の授業出てるよね? なんでこんな書き方になっちゃうの?」
「お父さんがこう書けって・・・」
こうなると、目の前の生徒を説得するだけでなく、
その子を通して親まで説得しなければなりません。ふぅ。。。
医学部など難関大学を受ける「できる子」ほど、母親より父親の介入が多い傾向があります。
でもその口出しの理由が
「現場ではきれいごと言ってられないんだよ」とか
「大学病院の組織内でそんなこと言えるわけがない」とか。
いやいや、受験生が病院の裏事情なんか知らないことくらい、大学教授もよくわかってます。
その上で「課題文から問題点を見つけて解決策を出す」という思考力を見ているだけなのに。。。
「地球温暖化というのは実際はこうだから」というのもありますね。
たしかに諸説ありますが。。。
でも「CO2で地球の気温が上がっている」という前提でグラフが並んでいたら、まずは資料をちゃんと見ましょうよって話です。「本当はCO2は問題ではない!」とグラフを無視してはいけません。
大人は知識がある分、問題の外側から判断しがちです。
でも入試問題には入試問題のルールがあるんですよ。
なので親からいろいろ言われると、18歳の優等生でもやっぱり混乱します。ブレて方向を見失います。
親の意見を押し付けたくなるのをググッとこらえて、
代わりに質問をしてみましょう。
「資料をどう解釈してこの答案になったの?」
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.8.16 Vol.1084>
合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。