うちの3歳児がママからバレンタインのチョコをもらいました。
恐竜のパズルが入っている、恐竜の形のチョコです。
「いいのもらったねー、来月はママにお返ししないとね♪」
「お返しするの? 嫌だー!」
「は? ホワイトデーにはバレンタインのお返しをするんだよ」
「だって、ボクの恐竜だもん!」
「いやいや、お返しっていうのは、お礼に何か新しいのをあげること。
もらったものを返すわけじゃないんだよ(笑)」
子どもと会話していると、こんなのが日常です。
「返す=1 同じものを返す、2 新たなものを送る」
話が噛み合わないときって、「2つの意味に解釈できる言葉」が原因だったりするんです。
それと同じレベルの大臣がいました。
池江選手の白血病公表で
桜田五輪担当大臣が「がっかりだ」と発言した件。
「がっかり=1(自分が)気落ちしている、2(相手が)期待はずれ」
大臣は1の意味で言ったんでしょうが、世間には2の意味に聞こえたわけです。
あ、これは辞書の説明だけだとわからない部分です。
デジタル大辞泉では
「がっかり=望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま」
大辞林では
「がっかり=事が思いどおりにいかず、気落ちしたさま」
いずれの辞書も「原因は相手にある」と責める意図があるかどうかには触れていないんです。
はっきり定義されていないから、人によって解釈が違ってくるわけです。
ここが公の場で発言する仕事の怖いところですね。
テレビに出るクラスの政治家は
スピーチライターやスピーチコンサルタントをつけているものですが、
桜田大臣はまだその手のプロを雇ってはいないようで。。。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。