池江選手の注目度から、骨髄バンクのテレビCMの役割を考えてみた
水泳の池江選手が白血病を公表したことで
骨髄バンクへのドナー登録の問い合わせが殺到しているそうで。
私も献血にはよく行く人間なので、
骨髄バンクのドナー登録、しようしようと思いつつも、
何となく先延ばしになっていました。
でもこういうニュースがあると
改めて行ってみようかという気になるものです。
「にわか」と言われそうですし、
「オリンピック見ないし、池江選手知らなかっただろ?」と言われれば、たしかにそうなんですが。
それでも、これがきっかけでドナーが増えて、
池江選手以外の患者も何人か救われたら、
それは凄いことだと思うんですよ。
ところで、
骨髄バンクのテレビCMはよく見ますが、
それをはるかに上回る注目を集めたのが池江選手の病気公表。
お金を使ったPR活動より、
リアルな事件の方が国民の心を動かしたわけです。
ただ、ではドナー登録を呼びかける木下ほうかさん出演のCMは無駄だったのかというと、
そうではありません。
ずっとあのCMを見ていたからこそ、
「白血病→骨髄移植→ドナー登録」と多くの人がピンときたわけで。
あのCMは、こういう日が来るまでの「種まき」だったのかもしれませんね。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。