押して開ける扉を、どうしても引いてしまう試着室の謎
家内とデパートに出かけました。
卒園式と入学式に着るものを新調しようということで。
家内が服を選んで、試着しようとするわけですが、
ガタッ、ガタッ
「あ、押すんだった」
なんともベタなボケをかますんですよ(笑)
「うーん、もうちょっとシックなのないですかね?」
とかいって店員さんにもう一着持ってきてもらい、
再び試着室へ。
ガタッ、ガタッ
「あ、押すんだった」
えっ、2回目?!
あんまり試着室でこんなミスする人っていないと思うんですが、
店員さんも
「なんででしょうねえ? お客様みんな間違えるんですよぉ」
実はこの試着室、こうなっていました。
わかりにくいですね。
扉の取っ手に注目してください。
そうです。
握るタイプだったんです。
人はこの取っ手を見ると、
握って、引こうとしてしまうんですよね。無意識に。
「アフォーダンス」というやつです。
形状が「こう使え」という指示を出しているんです。
むしろ、
取っ手をなくしてしまった方がいいかもしれませんね。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。