若い世代の中には
安室奈美恵さんが「できちゃった結婚の元祖」であることをご存じない方も多いようで。
ん?
「元祖」というのは語弊がありますか?
よく覚えていますよ。1997年のあっけらかんとした結婚&妊娠発表。
翌日のスポーツ紙に「できちゃった結婚」という見出しが踊りました。
これがこの言葉の初出なのかどうかはわかりませんが、
少なくとも、彼女をきっかけに「できちゃった結婚」というネーミングが世に広まり、
新しい結婚のスタイルとして認知されるようになったのは確かだと思います。
「思います」というのも無責任ですね(笑)
確認してみましょう。
あるんですよ。「できちゃった結婚」の統計というものが。
厚生労働省的には「結婚期間が妊娠期間より短い出生」というらしいです。
詳しくはこちら→ http://bit.ly/2xyChOo
結婚期間が妊娠期間より短い出生数及び嫡出第1子出生に占める割合
-昭和55~平成16年-
安室さんの結婚&妊娠発表が1997年(平成9年)。翌1998年(平成10年)に長男出産。
その1998年(平成10年)から、「できちゃった結婚→出産」が全国的に増えているんです。
平成7〜9年が12万5〜6千人で横ばいだったのに
平成10年は13万6千人。1万人増えています。
1万人ですよ?!
第一子として生まれた子どもが平成10年に1万2千人増えていて、
そのうち1万人が「できちゃった結婚」。
昔は「結婚前に妊娠」といえば非常に世間体の悪い、うしろめたい話だったわけで、
それゆえ、せっかく授かった命を泣く泣く諦める、なんてことも少なくありませんでした。
「親にバレないように・・・」とか。
それを考えたら、
この年だけでも、相当数が安室奈美恵さんのおかげで命拾いしたともいえそうです。
(こちらの統計によると、平成10年だけ人工妊娠中絶の件数が4500件ほど減っています→http://bit.ly/2MPByOj)
ちなみに「シンドラーのリスト」で救われたユダヤ人は1,200人。
外交官、杉原千畝が救ったユダヤ避難民は6,000人。
安室ちゃん、ノーベル平和賞ものじゃないですか。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。