PDCAより実験思考 2
実験というのは、
Plan:「こうじゃなかろうか?」という仮説を立てて
Do:実際にやってみて
Check:予想通りの結果になったかどうかを検証する
という段取りで行うものです。
「PDCAが回らない」という組織は往々にして「計画を立てられない、計画通りに実行できない」ことが問題だと考えがちですが、
本当は「検証していない、検証できていない」から次のAction(改善)に回っていかないのです。
なぜ検証ができないかというと、
「何がどうなったら成功とみなすか」という指標が定まっていなかったり、この定め方を間違えていたりするからです。
「こうすれば売上が伸びるんじゃなかろうか?」であれば「売上」が検証すべき指標のはずですが、
この段になって「いやいや、顧客満足度も大事じゃないか」「費用対効果が悪い」という別の指標を持ち出してくる人がいるわけです。
で、結局あの工夫に売上を伸ばす効果があったのかなかったのかはうやむやになってしまう。。。
(日本人に「実験思考」が欠けている原因の一つに、高校で理数科目を放棄しても大学に入れる「私立文系天国」という現実があると思うのですが、その話はまた別の機会に)
「この数値がいくつ以上になったら効果ありとみなします」
計画の段階で、検証すべき指標をはっきりさせておくことが大事です。
「いや、顧客満足度も……」なんて言われても「それ、今じゃないんで」とはねつける勇気を持ちましょう。

ロジカルシンキング&ライティング講師
ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師のわかりやすさ」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、ロジカルシンキングを高校生向けにアレンジした参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』を出版。発売から6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計20万部を超えるヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に小論文の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。
ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師のわかりやすさ」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、ロジカルシンキングを高校生向けにアレンジした参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』を出版。発売から6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計20万部を超えるヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に小論文の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。