「それって、◯◯でも同じじゃないすか?」
企画を全否定しているように聞こえますが、大事な指摘です。
オンリーワンになれる場所を見つけるためです。
冷凍パンをおすすめするプレゼンを考えている方がいて、
最初は「冷凍なので保存ができる」とか「スーパーのパンと違って無添加」とかをアピールしていたんです。
でも、スーパーで買った食パンを冷凍保存している人は多いはず。
スーパーで無添加のちょっと高いパンを買う人もいるはず。
となると、「スーパーとの差別化」にはならないんですね。
「てか、冷凍だと何がいいんですか?」
「レンジで解凍するだけで、パン屋さんの焼きたての味が再現できます」
そこでしょ!
パン屋さんの焼きたてって、意外と家庭の朝食では食べられないものです。
朝早くパン屋に行って、買って帰ってこなきゃいけないので。
仕事帰りに駅ナカで買って、翌朝食べるという人が多いんじゃないでしょうか?
そう考えたら、
起きてすぐ家で焼きたての味と香りというのは
パン屋さんに勝てるポイントになります。
スーパーと比べている場合じゃなかった!(笑)
こういうこと、多いんです。
比べる相手を間違えると、どんぐりの背比べに自分から並ぶことになります。
「それ、◯◯でもできるよね?」
ここでは圧勝できないと思ったら
戦う相手を変えましょう。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.6.8 Vol.1015>
合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。