男性が家事を手伝うと、
奥さんに文句を言われるという話、よく聞きます(笑)
「中途半端に終わらせてドヤ顔するな」とか
「他にすることあるのに、そこだけ凝って時間かけるな」とか
「配置や手順を勝手に変えるな」とか。
それでご主人がやる気をなくす、グレる・・・
家事の分担で夫が叱られるケースでは、
奥さんに「独自のルール」があることが多いですね。
食器を拭くのはどの布巾、とか
スライサーはどの引き出しにしまうのか、とか。
毎日台所仕事をしていると、
奥さんなりに「この方が合理的」という経験値から
いろんなルールが自然発生していくわけですが、
ご主人はそれを知らないわけですよ。
だから奥さんはイライラするんですね。
家事を分担するなら、ルールを共有しましょう。
それもただ「洗って、拭いて」ではなく
「最後はシンク周りの水滴を拭いて、台所の電気を消す」まで具体的に。
ここまでルールにしてもらうと、ちゃんとできるんです。
面倒くさいですか?
でも、その面倒くささも大事なんです。
すべてのルールを言語化して伝えるのが面倒になってくると、
「このルールは必要なの?」
「ここはやり方が違っても問題ないかも」
といった部分が見えてきます。
ここから、ルールを簡素化することになるんですね。
シンプルで、明文化されたルールがあれば、
「はじめてのお手伝い」でも、従うことができます。
家の中だけではありません。
外国人が地域に増えると、
ゴミの分別やら夜中の騒音やらでトラブルになることが多いものです。
これも案外、暗黙のルールが原因だったりします。
「深夜に騒ぐな」といっても
12時以降がダメなのか、10時なのか、8時なのか。
話し声、歌、テレビの音、どの音は許され、どの音はダメなのか。
明文化されていないものです。
だから解釈のズレが発生するんです。
あるいは出身国によっては
リサイクルやゴミ処理のシステムについて
本当に知らない大人も少なくありません。
こういう人に「ゴミを分別しなさい」と結論だけ言っても、
「何のためかわからない謎ルール」に思えて
従う必要性を感じられないんです。
「雑な人、だらしない人、迷惑な人」にも、ちゃんと理由があります。
まずは暗黙のルールを言語化、シンプル化してみましょう。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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