「自分より年上の部下とのコミュニケーションで悩んでいます。
部下が指示を求めてくれず、勝手に進めるためミスや抜けが多く、
上司である自分が後始末をすることになり、
しかも気づくと自分が悪いことになっていて課長に叱られる・・・」
さて、どうしましょうか?
「部下が指示を求めず勝手に進める」という点に注目すると、
部下本人がミスをしたことに気づいていない可能性があります。
優しい係長が代わりに後始末をしてしまっているので。
本人がミスをしたという事実に気づいていないのに、
「察して反省すること」を期待しちゃダメなんです。
まずは「ミスがあった」という事実を共有しましょう。
・・・なんて、うっかり真面目に話していたんですが、
いや、
ちょっと待てよ。
いまの話は「指示を求めずミスをくり返す」の対策ではありますが、
「部下が係長の指示を聞かず、結局係長自身のせいにされる」
というのはまた別の問題です。
もし、この職場が
何でも係長のせいにしてしまう人の集まり
だとしたら、
部下との報連相を直しても、
彼らは他の口実を見つけてくるでしょう。
もしそうなら、解決すべきは
「ミスに気づかない部下」ではなく、
「係長が舐められてしまう、職場のマウンティング体質」かもしれません。
私だったら、そんな腐った職場はさっさと辞めますけど(笑)、
辞めたくないのなら、
周りの社員とのパワーバランスを変える必要があります。
人間は誰しも、相手を見て出方を変えるものです。
この人には協力したい。
この人には逆らっちゃいけない。
この人は多少のことは許してくれる。
この人は雑に扱っても大丈夫。
こいつには意地悪したくなる。
子どもが先生を見るときも同じですね。
それを決めるのは
「強そう/弱そう」とか「自信ありそう/なさそう」という
雰囲気や見た目です。
役職じゃないんです!
実際の能力でもないんです!
では、いまからどうやって「強そうな、自信ありそうなオーラ」を出すか?
1 筋トレする
「マッチョになったら社内での人間関係が変わった」と証言する人はたくさんいます。
それに「いざとなったら腕力で倒せる」と思えば上司の説教にも部下の陰口にも動じなくなります。
2 大きな声で話す
声が小さい人は、それだけで舐められます。
「気が弱そう」と思われるだけでなく、「第三者には言わないだろう」と思われるからです。
普段の会話から、ちょっと声を張りましょう。
1対1で話していても周りの席の人に丸聞こえになるくらいがいいですね。
3 たまにキレて暴れる
溜め込みすぎず、たまには怒りを爆発させましょう。
大声で机を叩き、実際の怒り以上の演技をすると効果的です。
「仏の顔も三度」。キレたら魔王に変わることを知らしめましょう。
マウンティングだらけで腐った組織に秩序を取り戻すのは
魔王による「天下布武」。
もともと優しそうな係長さんでしたが、
次回お目にかかるときには
どんな「魔王のオーラ」を発しているか
楽しみにしたいと思います。
合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。