住民に多様性のあるマンションでは「ママ・カースト」が生まれないのかも仮説
うちのマンションには
小学生が20人くらいいて、
毎朝、集団登校のために中庭に集まります。
で、気づいたことが。
うちのマンションの子たち、
みんないい子なんですよ。
マンションの前の公園でも
6年生が1年生たちといっしょに遊んでくれます。
親同士も仲がよく、
幼稚園の制服とかオモチャとか
お下がりもらえたりします。
でも一方で、周辺には
そんな雰囲気じゃないマンションもあるようで。
別の幼稚園の子が仲間はずれにされたり、
いわゆるママ・カーストが存在したり。
なぜうちのマンションだけ人間関係がいいんでしょう?
もしかしたら、単に「築年数が古いから」かもしれない。
新築のマンションには
同じくらいの年齢、所得、家族構成の人たちがたくさん入ってきます。
(子どもが小学校に上がるタイミングで家やマンションを買う世帯は多いようです)
30代から40代で新築マンション買うくらいの所得の人たちって
社会の競争の中での「勝ち組」なわけで、
おそらく本人たちにも自覚があると思います。
となると、
お互いに値踏み、比較、妬み、マウンティングなどなど
面倒くさい関係が生じやすいわけですよ。
(私の友人のとこなんて、資源ごみがワインかビールか発泡酒かまでチェックされるそうで。怖っ)
それに比べて、うちのマンションは
築20数年なので
住人もだいぶ入れ替わり、
新築時に買った人は定年を迎えたりして、
年齢も家族構成もバラバラです。
そのため値踏みとか比較とか妬みとかが生じにくいんです。
多様性って、競争のギスギスをなくしてくれるんですよ。
いま東京では
「タワマン=ギスギスした人間関係」と評判が下がっていますが、
販売する時点で
住民の構成が多様になるような工夫をすれば
築年数が浅くても
良好なコミュニティが作れるかもしれません。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.5.11 Vol.0256より>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。