「ふだん別々の現場にいるチーム同士が仲悪いんですよ。
たまに同じ現場に入るとぜんぜん協力的じゃなくて」
じゃあ、2つのチームが仲良くなるように何かやろう!
まずはイベントだ! 何がいい?
バーベキューかな? ボウリングかな?
ついつい発想がそっちに向いてしまいますが。。。
その前に、「何の実害が発生しているのか」を確認しましょう。
「仲が悪い」「非協力的」は「気分」なので目に見えません。
具体的にどんな行為に現れているのか?
たとえば
「おしゃべりが弾まない」くらいでは仕事に支障はないですよね。
「挨拶をしない」朝からムッとするかもしれませんが、ゴルゴ13だって滅多に挨拶はしません。
「相手チームの悪口を言う」どこの会社でも喫煙所や給湯室でよくある話です。
「悪口を言われて、殴り合いになった」
はい、ここからが「目に見える実害」です。
「人手が足りないときにフォローしてくれない」
これも仕事に支障が出るので「実害」としてカウントしましょう。
この場合、2つのケースが考えられますね。
1 フォローを頼んでも拒否される。
2 忙しいのを察して先回りして手伝ってくれる、ということがない。
1の場合、指示系統を見直す必要があるかもしれません。
「うちの上司を通してくれないと困る」ということもありますからね。
(まあ、仲が悪いとそういう理由をはっきり言ってくれなくなるものですが・笑)
2の場合は、はっきり伝えていない方にも問題があります。
お互い忙しいわけですから、「こっちが人手不足で忙しい状態だ」ということに気づいてくれるとは限りません。
手伝ってほしいなら、ちゃんと伝える必要があります。
正式なオファーの手続き(誰を通すか、文書にすべきか、など)を決めるべきです。
・・・といって1の「指示系統を見直す」の話に戻るわけですね。
「仲が悪い」「非協力的」だと感じていた背景には
「指示系統が定まっていない」という仕組みの問題があったりするわけです。
なのに「仲が悪い」「非協力的」という「心の問題」に見えていたのは
「察してくれるのが当たり前」だと思っていたから。
自分が「察してちゃん」だったから!!
かもしれません(笑)
問題提起を整えるワークをやると、
「実は自分自身の問題だった」という
ブーメランがときどき飛んできます。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。