「ミニマル? ミニマムの誤植じゃないっすか?」
「ミニマルシンキング? ロジカルシンキングとどう違うの?」
よく聞かれます。
ぶっちゃけ、
「そもそも本のタイトルも『ミニマル』なんてマイナーな言葉じゃない方がよかったんじゃない?」
とは、出版関係の人たちにも言われますね(笑)
「ミニマル(minimal)」、「ミニマム(minimum)」
どちらの単語も「最小、最少」という意味なんですが、
ミニマム(minimum)の方は、決まった範囲内での最小値。
だからオーディオの音量の「min」は「ミニマム(minimum)」です。
これに対し、ミニマル(minimal)は
枠とか関係なく、突き抜けたシンプルさのこと。
常識とか前例とか空気とか思い込みという枠を取っ払ってゼロベースで考えるところがポイントです。
「ミニマルシンキング」と「ロジカルシンキング」の違いもここにあります。
ロジカルシンキングといえばMECEやらロジックツリーやらの用語がたくさん登場しますが、
ここには大前提というか、基本思想があります。
それは「すべての要素を挙げれば、答えが見つかるはず」というもの。
ところがですね、
そのために考えることがどんどん増えて複雑になっていくんですよ。
結局「すべての要素」を処理できるのは一部の賢いエリートだけで、
私たち凡人はどこかで脳のキャパを超えてしまうんです(笑)
そこで、われわれ凡人向きの思考法として生まれたのが
〈無駄なことを頭の中から捨てていく〉
というミニマル思考なんです。
ところで
このミニマル思考、
「禅に似ている」と言われることもあります。
出版後、これを言われて初めて思い出したことがあります。
中学3年のときの担任が、和尚さんでもあったんですよ。
他の先生たちが生徒の管理のことでキーキー騒いでいるときに、
「やらせてみればいいじゃん。ダメだったらやめればいい」という
スッキリした判断基準の持ち主でした。
うん、禅の影響、あるかもしれない(笑)
もうちょっと早く先生のこと思い出していれば、本の謝辞に書いたんだけどなあ。。。
そんな「ミニマル思考」at 大阪商工会議所。
座禅とか瞑想とかはしませんが。
厳粛な修行の代わりに、
笑って楽しんで学んでいただこうと思います。
「問題をサクッと解決できる『ミニマル思考』講座」
日時:2019年1月23日 13:00~17:00(開場 12:30)
場所:大阪商工会議所北支部会議室
(大阪市北区西天満5-1-1ザ・セヤマビル2階)
詳細・お申込みはこちらから
http://bit.ly/2CA7BRs
シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。