「うちの上層部、考えが古いんですよ!
経営陣を入れ替えないと会社に未来はない!」
なんて息巻いている若手社員によく会います。
会社の将来を視野に入れた、志の高い若者に見えますが、
そもそもなぜそんな改革を訴え始めたのか
よくよく聞いてみると、
「成果を出したのに昇給も昇進もなかった」
「なんで同期のあいつの方が優遇される?」
なんて個人的な不満だったりするんですよね。
だったら、遠回りな会社の改革に挑む前に
待遇面で不満があることを上司に相談してみましょうよ。
あるいはライバルの同期に圧勝するための努力をしましょうよ。
それなのに、
直属の上司に言えなかったり、
どう努力すればいいかわからなかったりすると、
「経営陣に悪い奴がいる」
怒りの矛先がズレてしまうんですね。
家で嫌なことがあって店員に八つ当たりするクレーマーや
日本人であること以外に自慢できるものがないので外国人を叩く人たちも
戦う相手がすり替わっているという点では同じです。
人間は
戦う相手をよく間違える。
『ざんねんないきもの事典』風に言ってみました。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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