私が初めて書いた出版企画書は
「センター試験に採用される小説の書き方」でした(笑)
(誰に話しても「プッw、誰が読むのww」というリアクションだったんですが。。。)
有名な作品だから問題に選ばれるというわけではないんですよ。
3000〜4000文字、文庫本でいうと5〜6ページの中で
いくつか「出題されるロジック」を含んでいる必要があるんです。
この「出題されるロジック」というのが、20〜30種類くらいあるんですが。。。
そのうちの1つに
「人間関係の変化は二段階」というのがあります。
たとえば「最初嫌いだった相手を最後に好きになる」という展開ってよくありますが、
一つのきっかけでポーンと気持ちが180度変わるんじゃないんですよ。
まず頭で相手を理解して、
次に感情が動かされる。この順番です。
ここにタイムラグがあって、しかも2回の転換点は意味合いが違うので
この違いを読み取れるかどうかが「読解力の差」として測られるわけです。
小説だけでなく、映画も漫画も仮面ライダーも、
売れる作品は必ず「人の理解は二段階」の法則になっています。
チェックしてみてください。
ついでにいうと、
「水辺で始まった恋は儚く終わる」という法則もあります。
水=形がない=不安定という象徴です。
公園の噴水の前での告白、水族館デート、二人でプールに落ちてびっくり&大笑い・・・
みたいなシーンがあったら、
近いうちにその二人は破局します。
小説家、脚本家、映画監督は実に細部まで計算して作り込んでいるんですよ。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.12.2 Vol.0461>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。