【PISAショックw】「アジアに負けた、日本はダメだ」と騒ぐよりも、OECDトップの国「エストニア」に注目したらどうすかね?
日本の教育関係者がざわついている「PISAショック」(笑)
「日本の子どもたちの読解力が低下して大変だ!」
「ゆとり教育やめたはずなのに、なぜ?」
みたいな話になっていますが、
日本の教育を見ていろいろ分析しても意味ないと思うんです。
それより読解力1位の国が何をやっているかを見た方が早くないすか?
こちらが「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」の結果です。
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.pdf
PDFの2ページ目、
OECD加盟国の順位と、その他の国や地域も含めた順位がそれぞれ表になっています。
おそらく「その他の国や地域」を含めると北京、上海、シンガポール、香港が上位を占めるため
日本人としては「アジア勢に負けている」ことに目が向いてしまうんでしょうが、
ちょっとこの表の上位を見てください。
聞き慣れない国名がどの分野でもトップクラスにいます。
しかも2000年から2018年まで上昇し続けている。
なんだこの「エストニア」という国は????
どこ????
旧ソビエト連邦のいわゆる「バルト三国」の一つ。
ヨーロッパではハンガリーについでIT技術者が多く、
NATOのサイバーテロ防衛機関はエストニアに置かれ、
あのSkypeもエストニアで開発されたそうです。
Wikipediaではわからない、現地のリアルな様子はこちらの記事をご覧ください↓
「電子国家」なのに不便? エストニアに住む日本人が見た、電子国家の本当の意味
いつ隣国に滅ぼされるかわからないという危機感で
IT教育に力を入れているのはイスラエルと事情が似ています。
そんなエストニアでどんな教育が行われているのか
まだ日本では情報不足ですが、
これから注目される国だと思います。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。