【異種格闘技】理系社員のマニアックなプレゼンを、文学部出身の講師はどう料理するのか?
研修で某大手メーカー様にお邪魔したところ、
人事部の方が開口一番、
「見ましたよ! 朝日小学生新聞!」
マスメディアの影響力ってすごいなあ。
そのインタビュー記事、LINEニュースにも掲載されました。
「伝わるプレゼン 発明しよう」(朝日小学生新聞)
https://news.line.me/issue/oa-asahikids/b6t98cv7bq0o
この日は4回シリーズのプレゼンテーション研修最終日。
私からは講義はせず、受講者のプレゼンを聞いてアドバイスをするだけです。
発表内容は電源設備の周波数の位相の話から車軸用グリースの経年劣化の話までさまざま(笑)
そんなバラバラでマニアックな発表が16人分、計7時間続きます。
でも私自身がメカに詳しくなる必要はないんですよ。
素人の私が聞いて理解できるかどうかがポイントです。
発表を聞いていると、
私でも「ふむふむ」と理解できる部分と、
途中から「???」と腑に落ちない部分があります。
この「???」の部分を問いただすと、伝え方を間違えている点が見つかるんですね。
説明の順番が前後していたり、
スライドが2通りに解釈できる表現になっていたり、
時間を気にして「肝心な一言」を省いてしまったり、
細かい話に入り込みすぎて全体のつながりが見えなくなっていたり。
プレゼンが伝わらない原因というのは共通ですね。理系も文系も関係ない。
12分のプレゼンを聞いて13分間でアドバイスするというのは瞬発力が必要で、
ほとんど格闘技。
頭が疲れてクラクラしましたが、エキサイティングな一日研修でした。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.4.13 Vol.0959>

20万部超のベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズの著者。「受験からビジネスまで使える汎用メソッド」として大手企業の社員研修にも多数登壇しています。朝日中高生新聞で「書ける×受かる!小論文」、朝日小学生新聞では「楽しく発表プレゼンハッピー」を連載中。