社内研修の準備・パフォーマンス編です。
私は新しい企画の研修やセミナーをやるときは
事前に会議室を半日借りてリハーサルをします。
本番と同じ服装、同じ道具、同じセッティング、同じ時間配分で。
このとき大事なのが
ビデオで撮影することです。
自分の姿をビデオで客観的に見ないと、リハーサルの意味がありません。
立ち位置、姿勢がちゃんと定まっているか、
ムダな動きがないか、
表情はイケてるか
・・・などなど、チェックすべきポイントはたくさんありますが、
初心者が最初にチェックすべきことが一点あります。
「センテンスを言い切っているか」
どういうことかというと、、、、
「これから始める研修は・・・研修とはいっても夜には懇親会もありますけど・・あ、懇親会は楽しみにしてくださいね。いま話題の◯◯の店・・・って知ってますか?最近テレビでよく見かけるやつです。といってもみなさん残業続きでテレビなんか見てないですよね、ハハハ」
あれ?「これから始める研修」の説明はどこいった???
ひとり連想ゲームというやつです。
センテンス(主語・述語)が完結する前に、いま口に出した単語から連想したことを新たに話し始めています。
「何を言いたいのかわからない」と言われる一番の原因です。
これ、話している本人は気づかないんですよ。
「先生」と呼ばれる人でもよくあります。周りが注意してくれないので。
だからビデオに撮って、自分で見返さないといけません。
ひとり連想ゲームになってしまう原因は2つです。
1 準備不足、シナリオを作っていない
2 サービス精神が強すぎて、あれもこれも言いたくなる
なので解決策としては
1 シナリオを決めて、その通りに話す練習をしておく
2 何か連想しても、話が一段落するまで我慢する。
プロの講師は毎回、一言一句まったく同じ話をしているものです。
落語家も役者もそうですよね。
毎回話すことが変わるのは、自分のものになっていない証拠なんです。
まずはセンテンスを正しく話すこと。
抑揚とかジェスチャーとかは、そのあとです。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。