「隣のテーブルで話題にのぼる」という現象
近所のフレッシュネスバーガーで
店長の趣味のBGM、60〜70年代ファンクを聴きながら
仕事の資料を読んでいたら、
隣のテーブルの男性2人が
映画「ボヘミアン・ラプソディ」の話を始めました。
2人が、というよりは
1人はまだ観ていなくて、すでに観た1人が熱く勧めているんです。
「ネタバレにならないように説明するとさ・・・
いや、ネタバレしても全然感動できるんだけど」
とか言いながら。
そんなトークを横で聞きながら思い出したことがあります。
「こんまり」こと近藤麻理恵さんが
『人生がときめく片づけの魔法』でブレイクし始める直前のことです。
仙台の牛タン屋さんで
隣のテーブルのおばちゃん3人が話していました。
「こんまりちゃんっていうの。可愛いけどしっかりしてるのよぉ」
その翌日、こんどは青森のファミレスで
隣のテーブルのお姉さん2人が、
「したはんでや、とぎめぐものばし残して、とぎめがねんだば全部なげでまんだね」
(日本語訳:だからね、ときめくものだけ残して、ときめかないなら全部捨ててしまうのよ)
こんな最果ての地でも話題にのぼる浸透力!
この後、こんまりさんは米国の「Time」誌で「最も影響力のある100人」に選ばれ、
現在は世界で1000万部という桁違いのベストセラーになりました。
「隣のテーブルでその話をしている」
大ヒットが生まれるときって、これが起きているんですよね。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。