【早大100人不合格事件】オンデマンド授業を最後まで見てもらうコツは、子ども番組に学ぼう
いつでも講義動画を視聴できる「オンデマンド形式」をめぐって、こんなトホホなニュースがありました↓
早大、ネット授業の複数同時視聴で「約100人不合格」が波紋 商学部「不正受講は事実と認識(Yahoo!ニュース)
一度に複数の講義動画を再生して「受講した」ふりをしていた学生たちがズルいのか?
授業を見てもらえなかったことにキレた教授の器が小さいのか?
オンデマンド授業を最後まで見てもらいたかったら、
子ども番組を参考にしましょう。
【1 コーナーを細かく分ける】
Eテレ「ピタゴラスイッチ」や「いないいないばあっ!」などは
1分で終わるコーナーをたくさん集めて構成しています。
「スカートとスピーチは短い方がいい」と令和のいま言うとセクハラと叱られますが、話は短い方がいいというのは正しいですね。
【2 隠しアイテムを散りばめる】
アニメ「おしりたんてい」では「おしりの絵が5つかくれているよ!」といって、ストーリーとは関係なく背景におしりの絵が隠れています。
これを探すには最後までしっかり見るしかない(笑)
全部見つけたからといって何の利益にもならないんですが、気になっちゃうんですよ。
【3 視聴者参加型のゲーム】
Eテレ「天才てれびくん」には視聴者がテレビのリモコンでゲームに参加できるコーナーがあります。
うちの子たちが見ていた「天才てれびくんYOU」の頃はマーヴェラス西川(TM Revolutionの西川貴教さん)がクイズを出題して、リモコンの青赤緑黄のボタンで解答していました。
現在放送中の「天才てれびくんhello」ではいわゆるメタバース(仮想空間)の中で視聴者のアバターがバトルします。
教育テレビというと「地味、堅い、つまらない」という昔のイメージがあったりしますが、
いまのEテレはかなり攻めた作りになっています。
集中力のない子どもたちを一日中惹きつけるための工夫が盛りだくさん。
さぼる生徒を責める前に、教員が工夫する余地はたくさんあると思います。
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シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。